ワックス(蝋)って何?

 と聞かれたら、多くの人はカーワックスやスキーワックスを思い浮かべることでしょう。また少し化学に詳しい人なら「ワックスは蝋のことだから蝋燭(キャンドル )の原料だ」と答えるかもしれません。化学を専攻した学生さんなら「脂肪酸と一価又は二価アルコールのエステルのことだ」と答えることでしょう。本当のところ、 ワックスは化学用語ではなく明確な定義はありません。強いて云うなら「常温で固体で加熱すれば比較的低粘度な液体となる物」となります。その成分は学生さんの言ったエステルの他、グリセライド(例外ですが)や炭化水素で、いずれも常温で固体でなければなりません。

 このワックス(蝋)の語源は西洋東洋を問わず密蜂の巣から採取される蜜蝋に由来しています。そして人類とこのワックスの関わりは古く、古代エジプト時代にまで遡ります。時代が進むにつて密蝋以外に色々のワックスが作らるようになりました。その多くは蝋燭の原料として利用されました。19世紀後半石油工業が台頭してきますが、この工業の発達で大量且つ安価にワックスが生産されるようになり、今やワックスといえば石油ワックスを意味するといっても過言ではありません。そしてこの石油ワックスの成分がパラフィン系炭化水素であることから、単にパラフィンと呼ばれることもあります。
 尚詳細は以下をクリックして下さい。
  1)ワックスの歴史について
  2)ワックスの種類について
  3)ワックスの特徴について
  ワックスの用途は次項「こんなところにも--生活とのかかわり」を参照して下さい。