動物由来のワックス

 代表的な動物由来のワックスは@蜜蝋(Bees Wax)、Aウールワックス,B鯨蝋(Spermaceti Wax)、 Cシェラック蝋(Shellac Wax)、Dいぼた蝋(Chinese Wax)等です。
 この内最もポピュラーなワックスは蜜蝋とウールワックス(ウール油脂)で、石油から高品質なワックスが大量生産されている現在でも、その特徴から今なお使用されています。
 しかしこの外の動物由来のワックスは現在では石油ワックスに駆逐されほとんど流通していません。

1)蜜蝋
 このワックス(蝋)は蜜蜂が巣を造る為、蜜を食べて分泌する蝋です。分泌物は最初液体ですが空気に触れると固化し、これを蜂達が咀嚼して巣作りに使用するもです。
このワックスは人類が利用した最も古いものの一つです。
 これからきょう雑物を除去し、天日さらしや化学的な脱色を加え精製したものが蜜蝋となります。

産地により性状が変わりますが、一般的にはヨーロッパ系と東洋系に大別されます。
それぞれの代表性状は次の通りです。
           ヨーロッパ系              東洋系
   融点       64℃                  63℃
   酸化       19                    7
   ケン値化      97                   100

現在の主な用途は化粧品、ろうそく等です。

2)ウールワックス
 羊毛に付着している脂肪質のことですが、常温で固体であることからワックスの一種と見なされています。しかし軟らかすぎることから、ワックスとは言わずウールグリースと呼ばれることもあります。
主な組成はカーボン数が10〜34程度の脂肪酸エステルで、これを精製したものがラノリンです。このラノリンはそのまま利用されることもありますが、ケン化分解、水素添加等で多くの誘導体があります。
いずれも人類の皮膚になじみが良いことから化粧品、軟膏等に使用されています。

3)その他の動物由来のワックス
 流通量が極めて少ない為省略します。 


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