合成ワックス

合成ワックスにも多くの種類があります。組成により炭化水素系のワックスと脂肪酸等の極性基を有するワックスに大別されます。

a)炭化水素系合成ワックス
 炭化水素系合成ワックスは2種類に大別されます。1種類目はフィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tropsch)ワックスと呼ばれているもので、一酸化炭素と水素を反応させて作ります。このワックスは石油ワックスと同様、構成している炭化水素が偶数も奇数もあります。我国で流通している製品としてはFT 100及びFT-0070(輸入元 日本精蝋梶jやパラフリント(SASOL社製)があります。FT 100/FT-0070の性状はここをクリックして下さい。 

 他の一種はポリエチレンワックスと呼ばれているもので、エチレンの重合やポリエチレンの熱分解で作ります。何れにしてもエチレンから作りますので偶数の炭化水素しかありません。製品としては三井ハイワックス(三井化学製)、サンワックス(三洋化成工業製)、エポレン(Eastman Chemical製)、,アライドワックス(Allied Singnals製)等が有ります。

 これらの合成ワックスは主要なワックスの中では最も新しいもので、せいぜい6〜70年の歴史しかありません。いずれも一般的には石油ワックスより高融点(100℃を超えるグレードも有る。)・高硬度となっています。流通量は我国では石油ワックスの1/2程度と見なされます。

b)その他の合成ワックス
 高級脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、ケトン・アミン類、水素硬化油で常温で固体の物はワックスとみなされます。ここでは詳細を省略しますが、代表的な例を以下に紹介いたします。
 脂肪酸エステル系ワックス-----やし油・牛脂脂肪酸等のメチルエステル(融点 20−−40℃)
 脂肪酸アミド-----------------ステアリン酸アミド(融点 100℃)
 ケトン・アミン類---------------ジヘプタデシルケトン(融点 80℃)
 水素硬化油------------------硬化ひまし油(融点 90℃)

これらワックスの主用途は化粧品・クレヨン・樹脂滑材・潤滑材等幅広いものがあります。

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