鉱物由来のワックス

 この分類に入る主なワックスは @モンタンワックス、 Aオゾケライト、 Bセレシン、 Cオイルシェルより抽出されたワックスの4種類です。いずれもわが国では生産されておらず、流通量は僅かしかありません。主な生産地は東ヨーロッパです。

特徴や組成は次の通りです。

@モンタンワックス 
 褐炭の溶剤抽出で作られ、その組成は長鎖エステルの他、遊離高級脂肪酸やアルコール、レジン質等です。この組成の複雑さが石油ワックスと大きく異なる点です。
 ドイツの化学会社であるヘキスト社やBASFはこのワックスを原料とし、クロム酸化等の化学反応をほどこしたモンタン化合物を製品化しています。
 モンタンワックスの用途の多くは石油ワックスにとって変られましたが、カーボン紙や靴クリーム等に多く使用されていたようです。
一方モンタン加工物はすぐれた乳化剤としカーワックス等に、またプラスチックの滑材として現在わが国でもかなりの量が使用されています。

Aオゾケライトとセレシン
 モンタンワックスと大きく異なる点は炭化水素が主成分であることで、この点では石油ワックスと同じです。このため石油ワックスの台頭とともに生産量は減少してゆきました。オゾケライトとセレシンの違いは精製されているか、されていないかの違いで、前者は未精製で茶褐色なのに対し、後者であるセレシンは良く精製されて白色になったものです。用途は石油ワックスとほぼ同等です。
一般的に両者とも石油ワックスより融点が高くなっています。

Bオイルシェルよりのワックス
 
オイルシェルを冷却し、析出した結晶物で作られたワックスで、組成は炭化水素です。オゾケライトと同様、石油ワックスに駆逐されてゆきました。

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