石油由来のワックス

 ワックスとしては比較的歴史の浅いもので、19世紀後半に出現しましたが、今や人類が最も多く使用しているワックスです。その理由は他のワックスに比較して
@大量生産が可能で、価格も安定して、しかも安価な事
A組成が単純で化学的にも安定していて、精製を充分にすれば人間に対しても無害である事
B溶融粘度が低く、キャンドルに適している事
Cゴム老化防止剤として優れている事
等です。
また他の天然ワックス同様生分解性を有しております。

 石油(由来の)ワックスは2種類に大別されます。
 @パラフィンワックス 原油の減圧蒸留留出油部分から、結晶性の良い炭化水素を分離抽出したもので、直鎖状炭化水素(ノルマルパラフィン)が主成分です。融点は大多数のものが40℃〜70℃程度です。
日本精蝋叶サの標準的なパラフィンワックスの一覧表は次の通りです。


 Aマイクロクリスタリンワックス 主として原油の減圧蒸留残渣油部分から取り出されるワックスで、構成している炭化水素は分岐炭化水素(イソパラフィン)や飽和環状炭化水素(シクロパラフィン)が多くなります。このためパラフィンワックスに比較して結晶が小さくなります。また分子量も大きく、その為融点も60℃〜90℃程度と高くなります。更に溶融粘度も高くなります。従って蝋燭用途には不向きで、流通量はパラフィンワックスの1割程度しかありません。
日本精蝋叶サの標準的なマイクロクリスタリンワックスの一覧表は次の通りです。


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