3.プリンタ・複写機

 プリンタのインクや複写機のトナーの一部にワックスが使用されております。
プ リンタの印字方式には、いくつかの種類がありそれぞれに特徴があります。液体インクを紙に吹き付け印刷するインクジェット方式、樹脂フィルムに塗 られている固形インクを熱で溶融し紙に定着する溶融型熱転写方式、帯電した光導電層に光パターンを与えて静電潜像を形成しトナー現像後、紙に転写、定着す る電子写真記録方式などがあります。

 ワックスはこれらの内、溶融型熱転写方式のプリンター(左側の写真に示したバーコーダーやラベル印刷機も含む。拡大写真在り)のインクや電子写真記録方式のトナーに使用され ています。まず熱転インキですが、普通このインクはペットフィルムに3ミクロン程度の厚さにコーテン グされており、熱を加えるこことにより、フィルムから用紙に転写させるもので す。このインクの基本配合は次の通りです。

ワックス(高融点パラフィンワックス、天然ワックス)

80%

カーボンブラック

15%

エチレン酢ビ共重合体

5%

 ワックスが使用されている理由は、

  1. インクの溶融粘度を下げる、
  2. 転写時の紙への密着性を向上させる、
  3. 転写後速やかに固化しインクのこすれを防止するためです。

 その他、ワックスは複写、印刷、ファクシミリなどの用途に使用するトナー にも、添加量は僅かですが使用されています。トナーとは静電潜像に選択的に付 着して、物理的に可視化する機能を持った微粒子の総称で、有色の染・顔料(着 色剤)を紙に固着させる高分子物質(バインダー)に混合させてつくられます。 ワックスは、定着ロールへのトナーの付着を防止するための補助的な添加剤とし て用いられます。一般的な乾式磁性トナーの組成は次のとおりです。

着色剤(カーボンブラック)
5〜15%
バインダー(ポリスチレンーアクリル系樹脂等)
80〜90%
添加材(ワックス等)
少量


こんなところにも