13.繊維工業


 繊維工業にも石油ワックスを中心にして種々のワックスが活躍しています。具体的には摩擦による毛羽立ちや糸切れを防ぐもので(1)糊付け(サイジング)油剤、(2)アフターワックス、(3)チーズオイリング剤等に使用されています。またろうけつ染めは昔からの染色技術で木ろうが使用されていました。これは染色しない箇所に融かしたろうを塗り、染色後ろうを落とす技法です。
 量的に多いのは(1)と(2)です。
(1)糊付け(サイジング)油剤について
  目的は繊織糸の毛羽を固め、糸表面の平滑性やシリンダーとの離形性を増し、製織時糸切れを防止するものです。組成はポリビニールアルコール(PVA)、ポリアクリル酸エステル、デンプン、ワックス、界面活性剤等です。代表的な綿用の配合は以下の通りです。

PVA
60%
コーンスターチ
25%
アクリル糊剤
5%
パラフィンワックス・乳化剤 
10%

(2)アフターワックスについて
  このワックスは糊付け後にさらに平滑作用を与えるために使用するものです。経糸をシリンダーで乾燥後、ステンレスのロールに溶融したワックスを、糊付糸に付着させ、一層の平滑作用を与える目的で使用されます。付着量は0.1%から0.3%程度で、これより多いと逆に摩擦係数が大きくなります。このワックスもサイジング油剤と同様にフレーク型やペースト型があります。パラフィンワックスはフレーク型に多く使用されます。
    


こんなところにも