植物ワックス

植物ワックスは、自然界から分離、精製されたワックスであり、それぞれの組成には大幅な差異があります。いずれも純粋な物質ではなく、異種の様々な混合物です。おそらく、それぞれ異なった育成環境の中で、自己保全のための最適なワックスを生合成しているものと考えられます。
最も多く生産、消費されているのはカルナバワックスです。主な産地はブラジルで、ヤシ科の植物の葉から採取されます。ワックスの特徴は、融点80~86℃程度に対して極めて硬い事、及び成分的にはヒドロキシ酸エステルが多いので安定したエマルジョンが作りやすい事です。主な用途は各種艶出し剤、化粧品、熱転写インクなどであり、かなりの量がエマルジョンタイプに加工されて使用されています。

ライスブランワックス

当社はライスブランワックスにも力を入れて取り組んでいます。ライスブランワックスは、米油から採取されるワックスです。米ぬかは約20%程度の油脂を含んでおり、これは米蝋油として食用に広く利用されています。この油には1.5%程度の蝋分が含まれていますが、油の精製過程で完全に除去されます。この除去されたものを粗蝋と呼び、これを脱ガムした後に溶剤処理したものをRice Bran Wax、水添したものをHydrogenated Rice Wax又はRice Waxと呼びます。いずれもモノエステルが主成分であり、カルナバワックスやキャンデリラワックス程の硬さはありません。一般にガムの可塑剤、果実の被覆材などに使用されます。

当社製品のご紹介

※こちらでご紹介している製品は、数ある当社の製品シリーズの一部となります。
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